久しぶりの更新だというのに短くってごめんなさいっ。
区切るトコへんなんだよなー……ガクッ。
第○○話にしなかったのもそのあたりが理由なんで。
では、本編をさらりとどうぞー。
レクラムの言う第二ラウンドは唐突に、そしてリプレイを見るかのようなほぼ同じ動きで幕が上がった。ただ違っていたのは、大きく振った両腕の指先から放たれる半月形の斬撃がそれぞれ五本、交差するように繰り出されたことである。同じようにウィステリアも無数の光弾を撃ち出し、同時に地面を削りながら迫る斬撃を無効化すると、カードが割れる一つ一つは小さな光が連続で空中に舞い、暗く殺風景な空間を幻想的な紫の世界に様変わりさせる。
しかしリプレイはここまで。
運命の女神は気に入らない脚本を書き換え、両者にやり直しを命じたのであろう。突進を阻む光弾を目の前にして、レクラムは目を細めうっすら笑みを浮かべると右腕を突き出し、そのまま光弾の向こうに見えるウィステリアへと突き進んだ。形成される防御壁に激しく激突し、瞬く間にそれを崩壊させ標的に命中する光弾。自らの血で顔は朱に染まり、彼の元を離れた右腕が放物線を描き宙に舞う。
全ての光弾を浴びていればこの世からレクラムという一つの生命体は消滅し、その長い年表はここが最終項となっていただろうが予想通り直接の軌道をとったものは僅かであり、他は反射のために直撃しない軌道にあった。
もっとも、全てが命中する軌道であればそれを確認した後で回避する自信はあったし、そもそも彼ほどの速度でなければ同じことを実行したとしても反射した光弾に撃ち抜かれてしまうだろう。
「甘いなぁ、甘すぎるぅ! 人間の枠に囚われた愚かな行動だ」
通常の人間ならば満身創痍であろう姿で手の届く距離に到達し、残った左腕で乱暴にウィステリアの首を掴むと、返ってくる光弾をそのまま飛び退いてあっさりとかわす。軽々と片手で彼女を振り回すその姿は、まるでぬいぐるみであるかのような光景に見えた。外見からは想像できない怪力で首を締め上げられ、声にならない「くっ」という苦痛の証が思わず発せられる。
そんな状況下にありながらウィステリアは、吹き飛んだ右腕の傷口からはもうほとんど出血が見られないのを確認し、見た目ほどのダメージは与えられていないのだろうか、恐らく再生するであろうがその速度はどれくらいなんだろうと冷静に思考を働かせていた。
「さぁ、細切れに裂け飛べ!」
勝利を確信した赤い瞳は歓喜に満ちた残酷な光を帯び、破壊の赤光を締め上げる手に灯す。
その刹那、真上から叩きつけるように落ちてきた光弾のうちの数発がレクラムの伸ばした腕を撃ちつけ、さらに背後からの追撃は彼には命中せず、かするようにすり抜けウィステリア自身を射抜いた。
衝撃で出来た僅かな隙間。
そこへ手にしたカードを素早く挿し込み、既に発動されている斬撃を強引に無効化する。いつものような破壊音だけではない、様々なものが入り混じった複雑な衝撃音が鳴り響き、眩い閃光が夜の闇を切り裂くと同時に視界を奪った。
数秒のインターバルがあけ、追いやられていた暗闇が自分の居場所を取り戻すことに成功したとき二人の距離は開始前とほぼ同じになっていたが、肩を押さえるように立つウィステリアの姿は無残にも服はボロボロになり、斬撃が拡散したのであろうかいたる所に細かい切り傷が痛々しく刻まれ、依然として無表情なその顔にもその赤い爪痕を残していた。口の中に広がる鉄の味に少し眉をひそめ、唇の端から流れる血を手でぬぐうとレクラムを睨みつけ静かに口を開く。
「甘くたっていいわ。リスドールを守る、そして復讐の刃で鎮魂の歌を奏でられるなら、それでいいのよ」
駄文だなぁと痛感している兎和に活を
テーマ : 自作小説(ファンタジー) - ジャンル : 小説・文学
区切るトコへんなんだよなー……ガクッ。
第○○話にしなかったのもそのあたりが理由なんで。
では、本編をさらりとどうぞー。
レクラムの言う第二ラウンドは唐突に、そしてリプレイを見るかのようなほぼ同じ動きで幕が上がった。ただ違っていたのは、大きく振った両腕の指先から放たれる半月形の斬撃がそれぞれ五本、交差するように繰り出されたことである。同じようにウィステリアも無数の光弾を撃ち出し、同時に地面を削りながら迫る斬撃を無効化すると、カードが割れる一つ一つは小さな光が連続で空中に舞い、暗く殺風景な空間を幻想的な紫の世界に様変わりさせる。
しかしリプレイはここまで。
運命の女神は気に入らない脚本を書き換え、両者にやり直しを命じたのであろう。突進を阻む光弾を目の前にして、レクラムは目を細めうっすら笑みを浮かべると右腕を突き出し、そのまま光弾の向こうに見えるウィステリアへと突き進んだ。形成される防御壁に激しく激突し、瞬く間にそれを崩壊させ標的に命中する光弾。自らの血で顔は朱に染まり、彼の元を離れた右腕が放物線を描き宙に舞う。
全ての光弾を浴びていればこの世からレクラムという一つの生命体は消滅し、その長い年表はここが最終項となっていただろうが予想通り直接の軌道をとったものは僅かであり、他は反射のために直撃しない軌道にあった。
もっとも、全てが命中する軌道であればそれを確認した後で回避する自信はあったし、そもそも彼ほどの速度でなければ同じことを実行したとしても反射した光弾に撃ち抜かれてしまうだろう。
「甘いなぁ、甘すぎるぅ! 人間の枠に囚われた愚かな行動だ」
通常の人間ならば満身創痍であろう姿で手の届く距離に到達し、残った左腕で乱暴にウィステリアの首を掴むと、返ってくる光弾をそのまま飛び退いてあっさりとかわす。軽々と片手で彼女を振り回すその姿は、まるでぬいぐるみであるかのような光景に見えた。外見からは想像できない怪力で首を締め上げられ、声にならない「くっ」という苦痛の証が思わず発せられる。
そんな状況下にありながらウィステリアは、吹き飛んだ右腕の傷口からはもうほとんど出血が見られないのを確認し、見た目ほどのダメージは与えられていないのだろうか、恐らく再生するであろうがその速度はどれくらいなんだろうと冷静に思考を働かせていた。
「さぁ、細切れに裂け飛べ!」
勝利を確信した赤い瞳は歓喜に満ちた残酷な光を帯び、破壊の赤光を締め上げる手に灯す。
その刹那、真上から叩きつけるように落ちてきた光弾のうちの数発がレクラムの伸ばした腕を撃ちつけ、さらに背後からの追撃は彼には命中せず、かするようにすり抜けウィステリア自身を射抜いた。
衝撃で出来た僅かな隙間。
そこへ手にしたカードを素早く挿し込み、既に発動されている斬撃を強引に無効化する。いつものような破壊音だけではない、様々なものが入り混じった複雑な衝撃音が鳴り響き、眩い閃光が夜の闇を切り裂くと同時に視界を奪った。
数秒のインターバルがあけ、追いやられていた暗闇が自分の居場所を取り戻すことに成功したとき二人の距離は開始前とほぼ同じになっていたが、肩を押さえるように立つウィステリアの姿は無残にも服はボロボロになり、斬撃が拡散したのであろうかいたる所に細かい切り傷が痛々しく刻まれ、依然として無表情なその顔にもその赤い爪痕を残していた。口の中に広がる鉄の味に少し眉をひそめ、唇の端から流れる血を手でぬぐうとレクラムを睨みつけ静かに口を開く。
「甘くたっていいわ。リスドールを守る、そして復讐の刃で鎮魂の歌を奏でられるなら、それでいいのよ」
駄文だなぁと痛感している兎和に活を
テーマ : 自作小説(ファンタジー) - ジャンル : 小説・文学
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締めのセリフがまたステキ(*><*)
そうそう、ウィステリアのセリフがかっこいいです!
>ふなこサマ
>いき♂サマ
ありがとうございます!!
ウィステリア大人気でうれしい限りですっ♪
コメは本当に励まされて兎和も嬉しさ倍増ですねっ。