エネルギーが切れそうなときってあるよね!
波が激しいのですよ、ガク。
では、本編をどうぞー。
裏庭へ出た二人を歓迎したのは、肌を刺すような寒さであった。暖房の効いた部屋との温度差でより寒く感じされるのだが、肩にかけたコートを握り締めて辛そうなリスドールとは対照的にあいかわらず平然としているウィステリア。とにかく寒さに弱いリスドールに「そんなに寒いなら厚着すればいいのに」ともっともな忠告をしたことはあるが、男に生まれ変わらないかぎりヤダという子供みたいな回答が返ってきて以来、何も言わないことにしていた。
「隠れる気もないんだろうし、寒いんだからさっさと出てきたらどうだい? 美女二人を目の当たりにして恥かしくって出てこれない訳でもないだろう?」
語りかけるその闇にうっすらと火の灯りが蛍のように浮かび上がる。それがすぅっと横に移動すると、煙草をくわえた背の高い男が月の光と家からこぼれる灯りによって映し出された。少し変わった黒いアシンメトリーの服を着た男は、右手で煙草を持つと気持ちよさそうに煙を吐き出し、静かに話し始める。
「初めてお目にかかるが、俺は貴女を良く知っている。俺たちに情報を流し、同胞になろうとする者たちをことごとく始末してくれた元処刑師様よ。俺はレクラム、貴女たちの獲物と言えばよくわかるか」
「それじゃ双葉たちは!?」
今日、狩るべき標的がここにいる。情報が漏れていたのを悟ったリスドールは、イラついた顔を隠すことなく双葉たちの身を案じるとともに漏洩ルートに思案を巡らし、こんな失態を見せるなど今の処刑師たちは何をやっているんだという怒りがこみ上げる。
「心配するな。退屈しないように面白いお土産を用意して、もてなす準備は万端だ。俺がここに来たのは、貴女が俺たちへ利益をもたらすヤツらを消しただとか、同胞と呼ぶのもおぞましい下種なヴァンパイアの端くれを片付ける組織員だとか、そぉぉぉぉぉんなことはどうだっていい。そこの汚らわしい作り物のヴァンパイア、そいつに用があるんだ」
赤い瞳を怪しく輝かせながら、フィルターだけになった煙草を落とし次の煙草に火を点ける。静まり返った裏庭にライターを開ける音だけが響き、その音が合図かのように風で僅かに揺れる木々の音が続く。
「汚らわしいだ?」
「黙れ!! ファインハルスは俺の畏友だった。それが人間ごときに命を奪われただけでも許せんのが、人間の手先として利用されているだとぉ? 友のため、存在したことさえ呪うほどの死を与えてやる。実際に手を下した伊吹というヤツも同様にな」
突き刺さるような視線にさらされるウィステリアを気遣うようにチラリと見るリスドールであったが、いつも通りの冷静な表情で大丈夫とばかりに無言で首を振り返事をする。
「お前こそウィスを汚らわしいと言った罰は受けてもらうよ。これ以上無駄口叩かないように、ずっと好きな煙草でもくわえてな」
「残念だなぁ、リスドール。二人とも跡形なく切り刻んでやってもいいんだが、うっかりと殺してしまったらイチゴを食べてしまったあとのショートケーキのようなもんだろぅ? 貴女にはピィーーーーッタリの相手を用意してある。ほら、後ろで愛しそうに見つめているぞぉ」
レクラムとは反対側の、丁度リスドール達からは背後にあたる位置を指差し、牙を見せ口を吊り上げ笑う。そこにはもはや人間とは呼べないであろう、生気を失った目と血の通ってない肌の色をした者が二体、うめき声のようなものを出しながらジワリジワリと距離をつめていた。
「そんな……リース、コーエン!! お前たちがまさか……バカやろう……」
リスドールの目には記憶にある共に戦い、バカを言い合っていた頃の顔が重なって見える。元部下だった二人の変わり果てた姿を見て、怒りなのか悲しみなのか体を震わせるリスドール。
「さぁ、元部下たちが死の抱擁をしたがってるぜぇ。ここは喰われてやるのが愛ってもんじゃ……」
「貴方、土の味は知っているの?」
レクラムの言葉を遮り、静かに、しかし力強く問いかけながら一歩前へウィステリアが出る。
『ウィスはいつも心で泣いてるのを知ってるわよ。優しいの隠してもダメなんだから。泣きぼくろは我慢した涙の証ね、きっと』
『俺、ウィスがいなきゃこんな怖い上官のトコに遊びになんかこないぜっ。あ、これ内緒な!』
ウィステリアには数少ない、大切な思い出が鮮明に思い出される。心から慕っている上官と同じように接してくれた彼らたち。
「地面に顔を擦り付けて許しを乞うために、首から上だけは残してあげるわ。貴方にはそれが相応しい」
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テーマ : 自作小説(ファンタジー) - ジャンル : 小説・文学
波が激しいのですよ、ガク。
では、本編をどうぞー。
裏庭へ出た二人を歓迎したのは、肌を刺すような寒さであった。暖房の効いた部屋との温度差でより寒く感じされるのだが、肩にかけたコートを握り締めて辛そうなリスドールとは対照的にあいかわらず平然としているウィステリア。とにかく寒さに弱いリスドールに「そんなに寒いなら厚着すればいいのに」ともっともな忠告をしたことはあるが、男に生まれ変わらないかぎりヤダという子供みたいな回答が返ってきて以来、何も言わないことにしていた。
「隠れる気もないんだろうし、寒いんだからさっさと出てきたらどうだい? 美女二人を目の当たりにして恥かしくって出てこれない訳でもないだろう?」
語りかけるその闇にうっすらと火の灯りが蛍のように浮かび上がる。それがすぅっと横に移動すると、煙草をくわえた背の高い男が月の光と家からこぼれる灯りによって映し出された。少し変わった黒いアシンメトリーの服を着た男は、右手で煙草を持つと気持ちよさそうに煙を吐き出し、静かに話し始める。
「初めてお目にかかるが、俺は貴女を良く知っている。俺たちに情報を流し、同胞になろうとする者たちをことごとく始末してくれた元処刑師様よ。俺はレクラム、貴女たちの獲物と言えばよくわかるか」
「それじゃ双葉たちは!?」
今日、狩るべき標的がここにいる。情報が漏れていたのを悟ったリスドールは、イラついた顔を隠すことなく双葉たちの身を案じるとともに漏洩ルートに思案を巡らし、こんな失態を見せるなど今の処刑師たちは何をやっているんだという怒りがこみ上げる。
「心配するな。退屈しないように面白いお土産を用意して、もてなす準備は万端だ。俺がここに来たのは、貴女が俺たちへ利益をもたらすヤツらを消しただとか、同胞と呼ぶのもおぞましい下種なヴァンパイアの端くれを片付ける組織員だとか、そぉぉぉぉぉんなことはどうだっていい。そこの汚らわしい作り物のヴァンパイア、そいつに用があるんだ」
赤い瞳を怪しく輝かせながら、フィルターだけになった煙草を落とし次の煙草に火を点ける。静まり返った裏庭にライターを開ける音だけが響き、その音が合図かのように風で僅かに揺れる木々の音が続く。
「汚らわしいだ?」
「黙れ!! ファインハルスは俺の畏友だった。それが人間ごときに命を奪われただけでも許せんのが、人間の手先として利用されているだとぉ? 友のため、存在したことさえ呪うほどの死を与えてやる。実際に手を下した伊吹というヤツも同様にな」
突き刺さるような視線にさらされるウィステリアを気遣うようにチラリと見るリスドールであったが、いつも通りの冷静な表情で大丈夫とばかりに無言で首を振り返事をする。
「お前こそウィスを汚らわしいと言った罰は受けてもらうよ。これ以上無駄口叩かないように、ずっと好きな煙草でもくわえてな」
「残念だなぁ、リスドール。二人とも跡形なく切り刻んでやってもいいんだが、うっかりと殺してしまったらイチゴを食べてしまったあとのショートケーキのようなもんだろぅ? 貴女にはピィーーーーッタリの相手を用意してある。ほら、後ろで愛しそうに見つめているぞぉ」
レクラムとは反対側の、丁度リスドール達からは背後にあたる位置を指差し、牙を見せ口を吊り上げ笑う。そこにはもはや人間とは呼べないであろう、生気を失った目と血の通ってない肌の色をした者が二体、うめき声のようなものを出しながらジワリジワリと距離をつめていた。
「そんな……リース、コーエン!! お前たちがまさか……バカやろう……」
リスドールの目には記憶にある共に戦い、バカを言い合っていた頃の顔が重なって見える。元部下だった二人の変わり果てた姿を見て、怒りなのか悲しみなのか体を震わせるリスドール。
「さぁ、元部下たちが死の抱擁をしたがってるぜぇ。ここは喰われてやるのが愛ってもんじゃ……」
「貴方、土の味は知っているの?」
レクラムの言葉を遮り、静かに、しかし力強く問いかけながら一歩前へウィステリアが出る。
『ウィスはいつも心で泣いてるのを知ってるわよ。優しいの隠してもダメなんだから。泣きぼくろは我慢した涙の証ね、きっと』
『俺、ウィスがいなきゃこんな怖い上官のトコに遊びになんかこないぜっ。あ、これ内緒な!』
ウィステリアには数少ない、大切な思い出が鮮明に思い出される。心から慕っている上官と同じように接してくれた彼らたち。
「地面に顔を擦り付けて許しを乞うために、首から上だけは残してあげるわ。貴方にはそれが相応しい」
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やっちゃえー!!w
ウィステリアは上り調子ですが、兎和は反比例しておりますw
元気ありがとー。
またもやこのような時間に失礼します。
推理小説がお好きなんですね。玖堂もそれなりに好きで、たまには読みます。
てっきりライトノベルの方もたくさん読んでいらっしゃるのだとばかり思っていました。といっても玖堂自身、まだそのようなジャンル(←ジャンルなのか?)に手をつけておらず、何を言えるでもありませんが。
しかしミステリーというのもなかなかたくさんの言葉の言い回し、表現を使うので、そう考えると兎和さんの表現の幅広さに納得です。
玖堂より読破数が桁違いなのか、それとも兎和さんの注意力や吸収力が凄まじいのか(あるいはその両方)わかりませんが、大いに学ぶべきところがあると感じ、勉強させて頂きながら読ませてもらってます♪
ちなみに同じような語句の多用、連用は玖堂も常々です(笑)
気をつけたいと思いながらも…つい(笑)
毎日のように長文のコメントで、もしかしたら少々ながら迷惑をかけているかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。
…また来ますので(笑)
ではでは。
読破数はたいしたことないですよー(笑)
どちらかというと一字一句キッチリと逃さず読むほうではないので、吸収力はゼロに近いかもしれませんっ。あらすじを楽しんでいる感じに近い読み方かも(作者サマごめんなさい)
暴言に近いですが、例えば公園で二人が話をしてて、その近くに植えてある木が針葉樹であろうが何でもよくて、葉っぱが何枚飛んだとかはさらっと読み飛ばしちゃいます(汗)
読み返すと大量に出てくるんですよね、同じ語句(笑)
あと、迷惑だなんてとんでもない!!
一文字でも多くのコメントをいただけたら、それが元気につながりますっ♪
では、またいらしてくださいねー!