マクドに行って、ダブルチーズバーガーセットとチーズバーガーください。って言ったら
「チーズバーガー? ダブルなの? クスクス。ダブルとか……クスクスありませんけど」
って笑われる夢をみました。
ゲフン。
そんな感じで短めでございます。
騒がしい二人が出かけてから数時間後、夜中のおやつであるイチゴミルフィーユを美味しく食べ終わったリスドールとウィステリアは、仲よさげにテレビの前に並んで座っていた。もう今まで何回対戦しただろう、唯一持っているゲームソフトである対戦パズルゲームで遊んでいたのである。ただウィステリアは恐ろしくこのゲームが得意であり、気を使ってのことなのか五回に一度はさりげなく負けるようにしていた。キッチリした性格のせいかそのペースは1ゲームさえ乱れることはなかったので、さすがに気づいてはいたのだがあえて言うことも無く、どうにかして実力で一勝をと果敢に挑戦するも見事に返り討ちにされているリスドールであった。
「一緒に住むって決めたのはどうして? 私はリスドールが決めたことだからいいけど」
勝利を確定する最後のボタンを押しながら、正面を向いたままで言った。画面には大きめの効果音と共にウィステリアの勝利を告げる文字がゆらゆらと映し出されている。何度やっても勝てない悔しさがふくれっつらに現れ、右手で髪をかき上げ唸っていたリスドールは少し冷めてしまった紅茶を一口飲むと、珍しく寂しそうな顔でつぶやく。
「放っておけないのよ、同じ置いてかれた者だから……ね」
「まだ逢いたいの?」
「今出てきたら、思いっきり張り倒してウィスたちは返さないよって言ってやろうかねぇ」
スナップを効かせた素振りをして見せると、いつも通りの勢いで片目をつぶり笑ってそう答える。思えば気楽にやっていた処刑師から幹部になったのも、彼女たちの存在に否定的な上層部のメンバーに反発するようになったのも、全部自分のためじゃなかった。それなのに……。
「私は居なくなったりしないから」
「もぅ、嬉しいこと言って泣かせる気かい?」
頭をくしゃっと撫でたりほっぺをぐにぐにと引っ張り照れ隠しをしつつ、小さい声でありがとうと緩みきった顔で言う。
「もう一杯、紅茶淹れるわ」
手荒いお礼をひとしきり浴びた後、空になったカップをトレイに乗せキッチンへ歩いていきながら思う。
私は大嫌い。だって、戻ってきたらきっと私の居場所はなくなってしまうもの。でもきっと、それがリスドールの一番の望みだから私の望みでもあるんだけどね。
ごめんなさい。初めて嘘ついたかもしれない。
もし私とリスドールが窮地に陥ったとき、どちらも助かる確率に賭けるより100%リスドールが助かる方法を何の躊躇いもなく選ぶ。この二つ以外は居なくなったりしないから……。
キッチンに常備された踏み台に上がり新しい紅茶の用意もひと段落し、あとはお湯が沸くのを待つだけとなった頃に外したカチューシャを眺めて、本心を抑え込んだ冷静な思考が自分らしいなと思うウィステリアであった。そんな自己分析は、突如やってきた禍々しい殺気により中断される。
「リスドール、紅茶を飲む時間さえ待てないせっかちなお客さまよ」
「わかってる、ウィス。外に出ようか。せっかく片付けた部屋を、家ごと滅茶苦茶にされても困るしねぇ」
ガンバレ!と声援を送っていただけるお方はブログランキングをべしっ!
テーマ : 自作小説(ファンタジー) - ジャンル : 小説・文学
「チーズバーガー? ダブルなの? クスクス。ダブルとか……クスクスありませんけど」
って笑われる夢をみました。
ゲフン。
そんな感じで短めでございます。
騒がしい二人が出かけてから数時間後、夜中のおやつであるイチゴミルフィーユを美味しく食べ終わったリスドールとウィステリアは、仲よさげにテレビの前に並んで座っていた。もう今まで何回対戦しただろう、唯一持っているゲームソフトである対戦パズルゲームで遊んでいたのである。ただウィステリアは恐ろしくこのゲームが得意であり、気を使ってのことなのか五回に一度はさりげなく負けるようにしていた。キッチリした性格のせいかそのペースは1ゲームさえ乱れることはなかったので、さすがに気づいてはいたのだがあえて言うことも無く、どうにかして実力で一勝をと果敢に挑戦するも見事に返り討ちにされているリスドールであった。
「一緒に住むって決めたのはどうして? 私はリスドールが決めたことだからいいけど」
勝利を確定する最後のボタンを押しながら、正面を向いたままで言った。画面には大きめの効果音と共にウィステリアの勝利を告げる文字がゆらゆらと映し出されている。何度やっても勝てない悔しさがふくれっつらに現れ、右手で髪をかき上げ唸っていたリスドールは少し冷めてしまった紅茶を一口飲むと、珍しく寂しそうな顔でつぶやく。
「放っておけないのよ、同じ置いてかれた者だから……ね」
「まだ逢いたいの?」
「今出てきたら、思いっきり張り倒してウィスたちは返さないよって言ってやろうかねぇ」
スナップを効かせた素振りをして見せると、いつも通りの勢いで片目をつぶり笑ってそう答える。思えば気楽にやっていた処刑師から幹部になったのも、彼女たちの存在に否定的な上層部のメンバーに反発するようになったのも、全部自分のためじゃなかった。それなのに……。
「私は居なくなったりしないから」
「もぅ、嬉しいこと言って泣かせる気かい?」
頭をくしゃっと撫でたりほっぺをぐにぐにと引っ張り照れ隠しをしつつ、小さい声でありがとうと緩みきった顔で言う。
「もう一杯、紅茶淹れるわ」
手荒いお礼をひとしきり浴びた後、空になったカップをトレイに乗せキッチンへ歩いていきながら思う。
私は大嫌い。だって、戻ってきたらきっと私の居場所はなくなってしまうもの。でもきっと、それがリスドールの一番の望みだから私の望みでもあるんだけどね。
ごめんなさい。初めて嘘ついたかもしれない。
もし私とリスドールが窮地に陥ったとき、どちらも助かる確率に賭けるより100%リスドールが助かる方法を何の躊躇いもなく選ぶ。この二つ以外は居なくなったりしないから……。
キッチンに常備された踏み台に上がり新しい紅茶の用意もひと段落し、あとはお湯が沸くのを待つだけとなった頃に外したカチューシャを眺めて、本心を抑え込んだ冷静な思考が自分らしいなと思うウィステリアであった。そんな自己分析は、突如やってきた禍々しい殺気により中断される。
「リスドール、紅茶を飲む時間さえ待てないせっかちなお客さまよ」
「わかってる、ウィス。外に出ようか。せっかく片付けた部屋を、家ごと滅茶苦茶にされても困るしねぇ」
ガンバレ!と声援を送っていただけるお方はブログランキングをべしっ!
テーマ : 自作小説(ファンタジー) - ジャンル : 小説・文学
| ホーム |




全てのキャラクラーを愛していますのでっ(笑)
どうにも眠りに就けず、こうして続きを読みに来させて頂きました。
といっても残念ながら1話分だけですが。
やはり表現が巧いですね。
どうにも盗みたい技術ではあるんですが、なかなか思うようにはならず(笑)
たくさん本を読まれているんでしょうか?
どうにもそんな印象を抱いてしまいます。
もし違うのでしたらもはや完全に才能だ!
少しだけでもいいので分けて頂きたいくらいですよ。
どうやら「どうにも」が口癖になりつつある玖堂でした。
また来ますねー。
ううう、うまいですかっ!?
独特だとかよく言われるので、悪影響をおよぼす可能性がっ(笑)
盗むだなんて、プレゼント用ラッピングでお持ちいたしますよ!
本ですかー。
推理小説は結構読みましたが、いわゆるラノベというのはですねっ、0冊っ。読んだことがないダメっぷりです!
あ、あと表現とか言い回しは毎回悩みますよ(笑)
思ったことがスラスラと書ければいいのですが、書いては消しの繰り返しに。
癖というか、ついつい多用してしまいそうになる言葉はありますねー(笑)