今回は短すぎて前回にくっつければよかったなと思いつつアップ!
(デジャブじゃないよっ)
駆け足感満載でお送りいたしますー。
ではっ。
「リスドールだっ! ウィスお姉ちゃんもこんばんはっ。 エクスシアもきたー! みんなイッパイで嬉しいなっ。一緒に遊びましょうっ!」
二人の後ろから少し遅れてやってきた黒髪の女性、エクスシアと呼ばれた彼女に大きく手を振りながら夏耶はきゃっきゃとはしゃいでいる。長い髪をポニーテールのように後ろで一つに結び、いつもそういった表情なのかまぶたがやや開ききっていないような、ぼーっとした表情のエクスシアは白いシャツに黒いネクタイをし、手には篭手のような黒いグローブとシルバーのチェーン、赤いチェックのプリーツスカートという顔と衣装がアンバランスに感じられる姿だった。
前任の司教、つまりアンテス司教の兄の娘が夏耶であり、病身の彼と夏耶の世話役としてエクスシアも一緒に生活をしていた。彼女は姿を見ても判る通り、教会の関係者でも修道女でもない。何処で何をしていたのか、そしてどういった理由で世話役に選ばれたのかというのは全くの謎である。もっとも、その役に就いてから不手際もなかったし、アンテス司教に問いただす者など誰もいなかったのであるが。
彼女はリスドール達と同じくいつも一緒というイメージがあるので、会うときは常に四人というのが定番となっており、今回の五人という構図は珍しいパターンといえる。
「遊んであげたいんだけど、今日はもう帰らなくちゃいけないのよ。また今度ね、夏耶お嬢様」
「そうそう、無理を言ってはいけませんよぉ。皆さんお疲れなんですからぁ」
しゃがみ込んでポンポンと頭を優しく撫でるリスドールを残念そうに見つめる夏耶は、次はいつ来るのか、なるべく早く来てねという恒例のやりとりを名残惜しそうにする。
その間に、名前以外を全く知らない双葉は二人の説明をウィステリアから軽く聞いて、突然やってきた待ち時間のお相手の正体を把握していた。
「そちらのお嬢さんも遊んでくださって、ありがとうございますぅ」
「私も楽しかったから、ぜんぜん大丈夫だぞ。それに描いた絵をあんなに喜んでくれたのは、夏耶が初めてだしな」
どっかのバカ伊吹は、絵を描かれると魂が抜かれるとか訳のわからんことを言って逃げるしな、と何の夢を見ているのかシートベルトをぐいぐい引っ張っている夢の住人を思い出しつつ、少し照れたように言った。それを聞いたエクスシアは、それはよかったとばかりに目を細め笑顔になる。
「さ、ウィス、双葉、そろそろ帰るとするかねぇ」
もう朝を告げる鳥の鳴き声がちらほらと聞こえ始めている時間になっていた。
そうして車に乗り込もうとしている双葉に向かって夏耶は満面の笑みを浮かべると、またもや喜びの舞とともに元気な声を出す。
「この絵、大事にするからねっ! 双葉お姉ちゃん」
車が見えなくなるまで手を振り続ける夏耶を見て嬉しさと恥かしさの両方が心を駆け巡り、なんともいえない心地よい暖かさを双葉は感じていた。
「勝手なことをすると、アンテス様にしかられますよぉ、夏耶お嬢様?」
「だって、イヴが二人も私の家に来てるなんて、じっとしてられる訳ないじゃないっ」
目を輝かせながら大事に持ったイラストを眺め、嬉しそうにそう話す夏耶。その瞳の色は、いつしかアイスブルーに変わっていた。
次回予告
お隣に引っ越してきたのは転校生、しかも同じクラスだった!?
冬でもランニングに短パンの彼の正体は一体!
そして命をかけたラーメン対決の結末はいかに!
おしいワニワニパニックのつつき方
第50話「オマケ付きのジュースは思わず買っちゃうよ」 お楽しみに♪
ガンバレ!と声援を送っていただけるお方はブログランキングをべしっ!
テーマ : 自作小説(ファンタジー) - ジャンル : 小説・文学
(デジャブじゃないよっ)
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ではっ。
「リスドールだっ! ウィスお姉ちゃんもこんばんはっ。 エクスシアもきたー! みんなイッパイで嬉しいなっ。一緒に遊びましょうっ!」
二人の後ろから少し遅れてやってきた黒髪の女性、エクスシアと呼ばれた彼女に大きく手を振りながら夏耶はきゃっきゃとはしゃいでいる。長い髪をポニーテールのように後ろで一つに結び、いつもそういった表情なのかまぶたがやや開ききっていないような、ぼーっとした表情のエクスシアは白いシャツに黒いネクタイをし、手には篭手のような黒いグローブとシルバーのチェーン、赤いチェックのプリーツスカートという顔と衣装がアンバランスに感じられる姿だった。
前任の司教、つまりアンテス司教の兄の娘が夏耶であり、病身の彼と夏耶の世話役としてエクスシアも一緒に生活をしていた。彼女は姿を見ても判る通り、教会の関係者でも修道女でもない。何処で何をしていたのか、そしてどういった理由で世話役に選ばれたのかというのは全くの謎である。もっとも、その役に就いてから不手際もなかったし、アンテス司教に問いただす者など誰もいなかったのであるが。
彼女はリスドール達と同じくいつも一緒というイメージがあるので、会うときは常に四人というのが定番となっており、今回の五人という構図は珍しいパターンといえる。
「遊んであげたいんだけど、今日はもう帰らなくちゃいけないのよ。また今度ね、夏耶お嬢様」
「そうそう、無理を言ってはいけませんよぉ。皆さんお疲れなんですからぁ」
しゃがみ込んでポンポンと頭を優しく撫でるリスドールを残念そうに見つめる夏耶は、次はいつ来るのか、なるべく早く来てねという恒例のやりとりを名残惜しそうにする。
その間に、名前以外を全く知らない双葉は二人の説明をウィステリアから軽く聞いて、突然やってきた待ち時間のお相手の正体を把握していた。
「そちらのお嬢さんも遊んでくださって、ありがとうございますぅ」
「私も楽しかったから、ぜんぜん大丈夫だぞ。それに描いた絵をあんなに喜んでくれたのは、夏耶が初めてだしな」
どっかのバカ伊吹は、絵を描かれると魂が抜かれるとか訳のわからんことを言って逃げるしな、と何の夢を見ているのかシートベルトをぐいぐい引っ張っている夢の住人を思い出しつつ、少し照れたように言った。それを聞いたエクスシアは、それはよかったとばかりに目を細め笑顔になる。
「さ、ウィス、双葉、そろそろ帰るとするかねぇ」
もう朝を告げる鳥の鳴き声がちらほらと聞こえ始めている時間になっていた。
そうして車に乗り込もうとしている双葉に向かって夏耶は満面の笑みを浮かべると、またもや喜びの舞とともに元気な声を出す。
「この絵、大事にするからねっ! 双葉お姉ちゃん」
車が見えなくなるまで手を振り続ける夏耶を見て嬉しさと恥かしさの両方が心を駆け巡り、なんともいえない心地よい暖かさを双葉は感じていた。
「勝手なことをすると、アンテス様にしかられますよぉ、夏耶お嬢様?」
「だって、イヴが二人も私の家に来てるなんて、じっとしてられる訳ないじゃないっ」
目を輝かせながら大事に持ったイラストを眺め、嬉しそうにそう話す夏耶。その瞳の色は、いつしかアイスブルーに変わっていた。
次回予告
お隣に引っ越してきたのは転校生、しかも同じクラスだった!?
冬でもランニングに短パンの彼の正体は一体!
そして命をかけたラーメン対決の結末はいかに!
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> どっかのバカ伊吹
コーヒー噴きましたがな(^^;
何の夢を見ているのか、結構興味がありますw
双葉の怒り継続中といったところでしょうか!