アイデアと才能求む!
音楽やTVの声があると書けないめんどうな兎和デス。
歌っちゃったり、混じっちゃったりで!
中毒性があり、大好きなリン・レンのロードローラーを紹介しつつ更新。
ゼヒゼヒ、エコノミーじゃないときにも一度ご覧ください♪
組織の幹部って、すっごい高級車のリムジンで移動してて。
黒服の護衛とかが、取り巻きでわらわらといて。
携帯や端末で指令とかクールに出しちゃったりする。
そんなのが常識だと思い込んでいました──伊吹談
豪雨も休息を取り入れ紅茶でも飲んでいるのだろうか、叩きつけるように降りしきっていた姿は既になく、パラパラと霧状に舞う小粒の雨へと空模様は交代していた。その新しい出演者へスポットライトを照らすかのように、暗闇を進む一台の白い国産軽自動車。
その車は、運転席にはリスドール、助手席には伊吹が座り、後部座席に双葉とウィステリアが並んで座るという構図になっていた。出発前にはウィステリアと伊吹が逆に座る予定だったのだが、約一名による強い怒りの拒否権発動により現在のポジションに落ち着いたのである。
最初に双葉と伊吹からいくつか出された質問は、当然のことながら二人が何者であるか等を確認するものであり、リスドールがそれに対し簡潔に答えていった。それにより再確認したこともあれば、新しく知り得た事実もあった。
まず帝国祓魔座は、邪悪なる闇の住人は全力をもってこれを排除するという理念を遂行すべく、最近はより強力にその活動を行っている。
黒ヤギ白ヤギ等、任務を誰に任せるかという振り分けはリスドールがやっているが(彼女の管轄内のみ)、指示自体はもっと上層部により作成されている。
リスドールとウィステリアは一緒に暮らしており、その名目はリスドールを公私にわたり護衛するため。
今日あの場に現れたのは、彼人が双葉たちを狙って行動したという情報を得たので、その阻止が目的であった。
狐耳に対しては「まぁ、いいじゃない」
と、以上のような感じである。
ここまで雑談も入り混じったこともあり、数時間は走っただろうか。次々と切れ間無く浴びせられる質問も一段落し、車内に久しぶりの沈黙が訪れた。馬力の割にはやや大きいエンジン音が、完全な沈黙を嫌うかのように響く。双葉は自分と同じ境遇のウィステリアに興味があり、先ほどからマジマジと見つめつつも、この視線をものともせず正面を向いたまま無表情な少女にどう切り出そうかあれこれと思案を巡らせていた。
すると、今まで一言も発していなかったウィステリアが隣の双葉の方を見て、突然に口を開く。
「服、ボロボロだからリスドールに何か選んでもらうといいわ。いっぱいあるから」
「ん、これは気に入ってたから残念だけど、まだまだイッパイあるから大丈夫なのだ」
自分がメイド服を着てクルクル回ったりなんかしているところを想像して、すぐにその姿をかき消しつつ笑って言う。そのやりとりを聞き逃してはならないとばかりに狐耳をぷるんっと反応させ、目をキラキラと輝かせながら食いつく。
「そうそう、遠慮はなし! 絶対似合うから着てみなさいって。これから一緒に住むんだから、じーっくり選んであげる!」
「それなら伊吹にゼヒ、イロイロと着せてやって……ってえぇ!?」
ごくごく普通にあっさりと報告された決定事項は、今まで聞いた質問の回答を何倍も上回る衝撃を与える内容であった。
「これからもあの狂気祓魔師に狙われるのは間違いないから一緒のほうが安全だし、あの家は元々私が用意したんだしねぇ。クロセルの子たちは放っておけないのよ。ま! 家に着く頃には荷物も運ばれてるだろーし、足りないものは後日ということでね」
目をキョトンとさせて、無言でウィステリアに訴える双葉。
「言い出したら何を言っても無駄よ」
その訴えは簡潔に、かつ絶望的に退けられる。そしてこの衝撃的な展開に対し、一言も発しない伊吹に救援を求めようと助手席を後ろから覗き込む双葉であったが、その頼りない援軍は……すやすやと寝息を立てておやすみ中であった。こいつは全く、と口をポカンと開けたままシートに倒れこみ、自分の服の破れた場所からチラっと見える小さな傷を眺め、ぼんやりと彼人とのやり取りを思い出す。
彼の言っていることのほうが正しいんじゃないか、自分も所詮はヴァンパイアであり、狙われたとはいえ人の命を奪いかけた行為は、人間側からの偏った見方をすれば他のヴァンパイアと同じではないか。いや、命を狙われれば人間だって身を守るし抵抗する。じゃあ自分のやっていることは何なのだ。悪事を犯しているかそうでないかだけの違い? そもそも悪事の定義が中立でない。
自分を正当化しようとすればするほど出てくる矛盾。
「ウィステリアは自分が何のために存在して、何をすればいいのかって疑問に思うことはないのか?」
誰にも話したことはない、だけど心の中でずっとモヤモヤしていた質問が、自分でも驚くほどあっさりと聞けた。ウィステリアは二つに結んだ銀髪のうち、背中とシートに挟まれてしまった右側の束を前に戻しながら、ごくごく当たり前のように答える。
「私はリスドールが好き。だから守ってきたし、これからも守る。ただそれだけ。創られた理由とかそんなの知らない」
表情を見るまでもなく、運転席のリスドールがニヤついているのがわかる。そして双葉は、自分には思いもつかなかった答えを聞いて、嬉しいような羨ましいようなよくわからない戸惑いを感じ、うんうんとうなっていた。
そのタイミングと同じくして、車が静かに停車する。決してリスドールが嬉しさのあまりブレーキを踏みしめてしまった訳ではなく、最初から寄る予定になっていた教会に到着したためであった。
「すぐ終わらせてくるから、待っててね。ウィス、いこうか」
リスドールが、どんなに通信技術が発達し連絡手段が多種多様で便利になったとしても、偉い人というのは直接会って報告するということにこだわるものだという説明を付け加えて紹介していた教会。夜も明け始め、権威と威厳に満ちた姿をうっすらと現しだしたその教会へ、二人は足早に入っていった。
ガンバレ!と声援を送っていただけるお方はブログランキングをべしっ!
テーマ : 自作小説(ファンタジー) - ジャンル : 小説・文学
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黒服の護衛とかが、取り巻きでわらわらといて。
携帯や端末で指令とかクールに出しちゃったりする。
そんなのが常識だと思い込んでいました──伊吹談
豪雨も休息を取り入れ紅茶でも飲んでいるのだろうか、叩きつけるように降りしきっていた姿は既になく、パラパラと霧状に舞う小粒の雨へと空模様は交代していた。その新しい出演者へスポットライトを照らすかのように、暗闇を進む一台の白い国産軽自動車。
その車は、運転席にはリスドール、助手席には伊吹が座り、後部座席に双葉とウィステリアが並んで座るという構図になっていた。出発前にはウィステリアと伊吹が逆に座る予定だったのだが、約一名による強い怒りの拒否権発動により現在のポジションに落ち着いたのである。
最初に双葉と伊吹からいくつか出された質問は、当然のことながら二人が何者であるか等を確認するものであり、リスドールがそれに対し簡潔に答えていった。それにより再確認したこともあれば、新しく知り得た事実もあった。
まず帝国祓魔座は、邪悪なる闇の住人は全力をもってこれを排除するという理念を遂行すべく、最近はより強力にその活動を行っている。
黒ヤギ白ヤギ等、任務を誰に任せるかという振り分けはリスドールがやっているが(彼女の管轄内のみ)、指示自体はもっと上層部により作成されている。
リスドールとウィステリアは一緒に暮らしており、その名目はリスドールを公私にわたり護衛するため。
今日あの場に現れたのは、彼人が双葉たちを狙って行動したという情報を得たので、その阻止が目的であった。
狐耳に対しては「まぁ、いいじゃない」
と、以上のような感じである。
ここまで雑談も入り混じったこともあり、数時間は走っただろうか。次々と切れ間無く浴びせられる質問も一段落し、車内に久しぶりの沈黙が訪れた。馬力の割にはやや大きいエンジン音が、完全な沈黙を嫌うかのように響く。双葉は自分と同じ境遇のウィステリアに興味があり、先ほどからマジマジと見つめつつも、この視線をものともせず正面を向いたまま無表情な少女にどう切り出そうかあれこれと思案を巡らせていた。
すると、今まで一言も発していなかったウィステリアが隣の双葉の方を見て、突然に口を開く。
「服、ボロボロだからリスドールに何か選んでもらうといいわ。いっぱいあるから」
「ん、これは気に入ってたから残念だけど、まだまだイッパイあるから大丈夫なのだ」
自分がメイド服を着てクルクル回ったりなんかしているところを想像して、すぐにその姿をかき消しつつ笑って言う。そのやりとりを聞き逃してはならないとばかりに狐耳をぷるんっと反応させ、目をキラキラと輝かせながら食いつく。
「そうそう、遠慮はなし! 絶対似合うから着てみなさいって。これから一緒に住むんだから、じーっくり選んであげる!」
「それなら伊吹にゼヒ、イロイロと着せてやって……ってえぇ!?」
ごくごく普通にあっさりと報告された決定事項は、今まで聞いた質問の回答を何倍も上回る衝撃を与える内容であった。
「これからもあの狂気祓魔師に狙われるのは間違いないから一緒のほうが安全だし、あの家は元々私が用意したんだしねぇ。クロセルの子たちは放っておけないのよ。ま! 家に着く頃には荷物も運ばれてるだろーし、足りないものは後日ということでね」
目をキョトンとさせて、無言でウィステリアに訴える双葉。
「言い出したら何を言っても無駄よ」
その訴えは簡潔に、かつ絶望的に退けられる。そしてこの衝撃的な展開に対し、一言も発しない伊吹に救援を求めようと助手席を後ろから覗き込む双葉であったが、その頼りない援軍は……すやすやと寝息を立てておやすみ中であった。こいつは全く、と口をポカンと開けたままシートに倒れこみ、自分の服の破れた場所からチラっと見える小さな傷を眺め、ぼんやりと彼人とのやり取りを思い出す。
彼の言っていることのほうが正しいんじゃないか、自分も所詮はヴァンパイアであり、狙われたとはいえ人の命を奪いかけた行為は、人間側からの偏った見方をすれば他のヴァンパイアと同じではないか。いや、命を狙われれば人間だって身を守るし抵抗する。じゃあ自分のやっていることは何なのだ。悪事を犯しているかそうでないかだけの違い? そもそも悪事の定義が中立でない。
自分を正当化しようとすればするほど出てくる矛盾。
「ウィステリアは自分が何のために存在して、何をすればいいのかって疑問に思うことはないのか?」
誰にも話したことはない、だけど心の中でずっとモヤモヤしていた質問が、自分でも驚くほどあっさりと聞けた。ウィステリアは二つに結んだ銀髪のうち、背中とシートに挟まれてしまった右側の束を前に戻しながら、ごくごく当たり前のように答える。
「私はリスドールが好き。だから守ってきたし、これからも守る。ただそれだけ。創られた理由とかそんなの知らない」
表情を見るまでもなく、運転席のリスドールがニヤついているのがわかる。そして双葉は、自分には思いもつかなかった答えを聞いて、嬉しいような羨ましいようなよくわからない戸惑いを感じ、うんうんとうなっていた。
そのタイミングと同じくして、車が静かに停車する。決してリスドールが嬉しさのあまりブレーキを踏みしめてしまった訳ではなく、最初から寄る予定になっていた教会に到着したためであった。
「すぐ終わらせてくるから、待っててね。ウィス、いこうか」
リスドールが、どんなに通信技術が発達し連絡手段が多種多様で便利になったとしても、偉い人というのは直接会って報告するということにこだわるものだという説明を付け加えて紹介していた教会。夜も明け始め、権威と威厳に満ちた姿をうっすらと現しだしたその教会へ、二人は足早に入っていった。
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双葉ちゃんとウィスちゃんの今後のやりとりが密かな楽しみだったりします!!!!
4人が一緒に住むと聞いてワクワクが止まりません・・・w
更新ペースが早いですね。スゴイ!
続きが気になる私としては嬉しいのですが(*^^*)
あと、遅ればせながら私のブログにもリンクページを
設けましたので、兎和様のブログをリンクさせて
頂きますね!
それでは、また続きを読みに参りまっす!!
ようこそカオスな休憩所へ!
応援ありがとうございますっ。
>某所のオムニバススキー サマ
二人が四人、四人が八人、八人が……
そして誰もいなくなった。うーん、名作だ。
>鮒子 サマ
NEWの文字に追い掛け回されておりますっ。
消えるのはやっ。
相互ありがとうございますー♪
遊びにきてくださるミサナマが楽しめるように駄文ぱわー!
兎和さんと巧みな文章遣いとコミカルな会話が絶妙にマッチしていてとても楽しく、かつ面白く読ませて頂かせています♪
しかしこのペースではいつ最新に追いつけるのか!? ちまちまと読んで申し訳ないです。
なんつーか、最近肩凝りが酷くてですね。長時間パソコンに向かい合うのがキツイのです。というか短時間でも相当痛いのです。右肩が。
という言い訳もさせてもらいつつ、また近いうちに遊びに伺わせてもらおうと思います。そのときはよろしくお願いしますね。長々と失礼、玖堂でした。
ペースは遅筆もいいトコなので、ご安心を!
ぐぅ、肩こりですかっ。兎和は腰がだるーんになるときが多くて……。余裕のあるときにごゆっくりどうぞ♪
本当に楽しんでいただけて嬉しさイッパイでございますー。